種子島生まれの暖流桜が、例年より10日ほど早く見頃を迎えている。
暖流桜は時間の経過とともに花びらの色が真っ白から赤みがかっていくのが特徴。

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暖流桜は昭和50年(1975年)5月、鹿児島県農業試験場熊毛支場の第7代支場長であった中園昭氏が「日本桜の会」から51品種、165本の桜の苗木を無償で譲り受け、その中から温暖地向きで早咲きの里桜(品種名不詳、たぶん松月の台木から萌芽したものと考えられる)を選抜。
第10代支場長(美園中氏)がこの桜を接ぎ木で増殖し、第14代支場長(姫野正巳氏)が熊毛郡内の有志にはかり、「日本桜の会」の了承を得て愛称名を「暖流」と名乗ることになったという。

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 「暖流」の命名は、種子島の太平洋側を大河のような流れをつくり、宮崎方向に北上する黒潮(暖流)にあやかったものだという。

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通勤途中で見られる県道沿いの寒緋桜と暖流桜のコラボ。(写真上 13番集落)

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西之表市立古田小学校近くにある古田老人クラブゲートボール場の暖流桜は、ほぼ満開。
この景色の中でゲートボールが出来るとは、羨ましい!

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週末は大陸から張り出す高気圧に覆われ、快晴の中で花見ができそうだ。