種子島の野山や道路脇ではツワブキの黄色い花が満開になり、道行く人の目を楽しませている。

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このツワブキの花、子供の頃は花を摘んで細い竹の先端に突き刺し、スナップを効かせながら空に向けて力いっぱい振り飛ばし、クルクル回りながら落ちてくる花を見て遊んだのが懐かしい。

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このツワブキの花の蜜を求めて優雅に飛び回っているのは、今、南下を続けている旅する蝶「アサギマダラ」。
ヒヨドリバナ(ヒヨドリソウ)の花が終盤に入る頃、タイミングよくツワブキの花が咲き始めるためアサギマダラの栄養源が途切れることはない。 昔、昔から続いている光景だ。

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浅葱(あさぎ=薄い青緑)色の羽に、まだら模様が特徴。
羽を広げると10~12センチの大きさになる。
20度前後の気温を好むというから、今の種子島の気候にぴったりだ。

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春には南から北へ、秋には北から南へ渡るため種子島では年に2回優雅な飛翔姿を見ることが出来る。
このツワブキの群生地にはざっと見ただけでも十数頭のアサギマダラが居て、羽をゆっくり開いたり閉じたりしながら蜜を吸っていた。

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巷では今、このアサギマダラが「鬼滅の蝶」として話題になっているという。
大人気の漫画「鬼滅の刃」に登場するキャラクターの周囲を飛ぶ蝶がアサギマダラなのではないか?と、ファンの間で話題になり、アサギマダラが見られる場所にはフャンが来ているそうだ。
種子島にも、ぎょーさんおんろー!(笑)