この時期になると種子島の山の中では赤や青紫色のカラフルな実をつけた植物がみられる。
この植物の名前は「ヤマコンニャク」。
コンニャクと言っても球茎は食べられないそうなのでご注意を!

DSCN2986

ヤマコンニャクはサトイモ科コンニャク属の多年草で九州南部から南西諸島に分布していて、日当たりの悪い雑木林や杉林などに自生する絶滅危惧植物だそうだ。
草丈は1メートルを超える大型の植物で花は地味な色をしていて茎はマムシグサにも似ている。

DSCN2324

ヤマコンニャクの実はタカキビ(とうもろこし)の形に似ていて、実が熟すと赤色から青紫色に変わっていき、その後上から順にポロポロと落下していく。
親父の杉山にも群生していて、実が赤く熟し始めてくると薄暗い杉山が華やかになる。

DSCN2980

種子島は11日に梅雨明けしたが、その後カラッとした天気が続かない。
真っ青な空が広がっていたかと思うと急に真っ黒な雨雲が発生してサダチ(通り雨)が降り、乾いていた稲穂を濡らす。
この繰り返しがここ数日続いている。

DSCN3128

稲穂は大きく弧を描き、稲も黄色く色づいているのだが、いい天気が続かないため稲刈りがなかなか出来ない状態だ。

DSCN3134

本来ならこの週末あたりから本格的な稲刈りが始まりそうなのだが天気が思わしくない。
種子島地方の週間天気予報を見てみると来週の木曜日までは雨マークが続いている。
「なっとしょうかい⁉」
そんな農家の皆さんの声が聞こえてきそうだ。